あなたの心、
“こゆるぎ”させたい!

“こゆるぎ”を漢字で書くと“小動”。ここ最近、あなたの心が動いた ことって何ですか?嬉しかったことって何ですか?
私には娘が一人います。大学生です。 ここ数年の私の嬉しかったことを挙げてみると、娘のことばかりでした。 心が動いたこと、何だろう…

● 別に不幸じゃない、でも、このモヤモヤは何?

娘のハナが幼かったころは、「ハナちゃんママ」ではなく、一人の個人 として、特に仕事で認められたいという思いが強かった。転職でステッ プアップもしてきた。 しかし、40代半ばに差しかかり、サラリーマン挫折。もう上にはいけない、でも降格は絶対にイヤ…。娘が中学3年、受験生ということを理由 にサラリーマンを辞めた。
高校生になって娘がスポーツで良い結果を残すと、本当に嬉しかった。 40代半ば、「ハナのお母さん」でいる方が気楽になっていたように思う。 なのに娘が高校2年、進路を真剣に考える時期のことだった。
「ママは何を目標に生きているの?」
えっ!何それ?

税金も払っていない、がっつり子育てをしているわけでもない、
何も役にたっていない、なのに、なんでお腹が空くの(涙)…?

勉強も仕事も、子育てだってがんばってきた。別に不幸なわけでもない。でも、「新しい自分を見つけたい」とかいう訳でもなく、逆にそんな言葉は私に近づいてほしくない。
こんな状況になるなんて、20代の頃の私が知ったらどう思うだろうか?
私、本当にこのままでいいの?

● 医者になりたいという娘、起業 ?? 、そして引越し

娘は付属の私学の医学部に進学したいと言い出した。お金の算段もない まま、受験、そして合格。
アルバイト先の天才的センスをもつ20代の社長に話すと、「起業して通販やってみない?うまくいけば 学費なんて問題ないとちゃう?」みたいな関西弁で。学費とは別に、「このままでは終わり たくない」という気持ちだったのか、翌日には 「やります!」と回答していた。
同じころ、東京オリンピックで中古マンション高騰の情報。「そうだ!家を売ろう」。このマンションは半分私のだし。夫もあっさり承諾。マンションもあっさり売れた。
これで娘を医学部に入れられる!
娘も夫も通える場所で家を探し、小田原で見つけた古民家に一目惚れ。私たち家族は縁もゆかりもない “こゆるぎの地“(小田原の古い呼名) に 引っ越すことになった。


● 小動(こゆるぎ)もしなくなっていた心に気づく

新たな地での生活。お魚もお野菜もとびっきり美味しい。何といっても 人がおおらかだ。いい影響を受けた。今までの自分では考えられないく らい、仲間がすぐにできた。起業はすっかり後回し。
私には、先の天才社長と、本まで出している通販コンサ ルがメンターとしてサポ―トしてくれていた。しかし残 念ながら、いくら周りが最強でもダメ、問題は私自身。 でも起業を取り消したら、きっと一生後悔する…

ワラをもすがる思いで、上司だった編集長に4年ぶり に会った。「自分が世の中のためになっていないとか、 社会貢献とか、そんなバクっとしたことを考えないで、 小さな一歩の積み重ねでええのよ。それが次第に 渦になって大きくなっていくから。」
最後に「こんな 時は、本をたくさん読んだらええよ。」と。

本を買い込んだ。その中の一冊、フェイスブック№2 のシェリル・サンドバーグの「LEAN・IN」。涙が止ま らなかった。20代の私を思い出した。 家族を持つこと、特に母という役割の中で、変わってきたんだ、きっと。よく言えば丸くなった。そして、 子どもや家族のためといいながら、自分で何かをする というより、娘や夫に期待することの方が多くなっていった。そして、 心は石のように固まり、小動もしない
「LEAN・IN」とは「一歩踏み出せ」という意味だ。とにかく自分で今の状態をどうにかしないと

● 娘に自分の背中を見せたい

自分で自分を幸せにする。
娘に自分の背中を見せる。 
でないと、娘や若い女性たちが、未来に希望を持てない。

私はようやく、この結論にたどり着いた。
それに、私たち世代がもう一度、いきいきと働くことができたら、若い 女性たちにとってキャリアを中断することが怖くなくなるかもしれない。 そんなキャリア支援を私の仕事の一つにしたいと強く思った。 そして、何かカラダにいいもの。心とカラダはつながっている。だから、 カラダを整えることは、前に踏み出す一歩にもつながる。食べ物だけで なく、心がわくわくして、小動するものがあれば、そんなものを女性た ちに届けることも、私の仕事として取り組んでいこう。


● 動けない私…、でも心が動いた瞬間、その一歩がでた

そんな決心(?)から半年。まだ私は起業できずにいた。 起業の話をたくさんの仲間にした。そして応援してくれている。素直に 自分を出して、高い熱量で相手に伝えると、同じだけ返してくれる。こ の年齢になって、本当の友達付き合いができるようになっていた。それ なのに、起業をずるずると延ばしている…。
そんな時、夫がリストラになった。 不思議と動じない。 
「これこそ踏み出す転機、いい風が吹くよ」と友達。 
そして天才社長からは、まずは生活のためにと、仕事 をおすそ分けしてもらった。 その仕事の初日、帰りの電車で私は確信した。

仕事をすること、働いている自分がやっぱり好きだ。

心が動いた。

ようやくその一歩を踏みだした。
「今まで小さな一歩の積み重ねをしてきたから やねん。急にやろうと思ってもできへんよ。」と、 メンターであるコンサルは言った。 そして風が気持ちいい冬の日、こゆるぎマルシェ が誕生した。

*リストラになった夫は、無事に就職することができました!

● 風が吹いたときに、その一歩を踏み出すために

これは私の、それもスタートラインまでの話。でも、この話に心が小動して、自分も頑張りたいと言ってくれた友達が思いのほかいました。
娘に自分の背中を見せる!」私、ちょっと頑張ってみます。
友達と話していても、「この歳になると、誰かの役にたちたいよねぇ」 とか、それぞれやりたいことって あったりします。小さな小さな一歩 の積み重ね。その積み重ねが、ふっ と風が吹いたときに、心が動いて、 今までより大きな一歩が踏み出せる、 私はそう確信しています。

株式会社こゆるぎマルシェ
代表取締役 平澤芳栄